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動詞の応用

過去完了の基本

had + 過去分詞

説明

過去完了形は、過去のある時点よりさらに前に起きた出来事を表します。

過去の2つの出来事のうち、先に起きたことを明確にできます。「彼が着いたときには、もう食事を終えていました」「3年前にはすでにここに住んでいた」のような場面で使います。

形は had + 過去分詞 で、主語に関係なく常に had を使います。

現在完了と同じく、完了/結果・経験・継続の用法があります。

過去完了を読む順序
  1. 基準になる過去の出来事

    例・判断:
    I arrived / she realized
  2. それより前に起きた出来事

    例・判断:
    had left / had forgotten
  3. 明確な過去時点だけの文

    例・判断:
    last year だけなら過去形を使う
過去完了の用法
用法意味
完了/結果
〜してしまっていた
経験
〜したことがあった
継続
ずっと〜し続けていた
過去の基準より前に、すでに何が起きていたかを示せる

過去形だけの文と過去完了を使う文では、到着と出発の時間関係が変わります。過去完了は、基準になる過去より前の出来事を示します。

文出来事の順序
When I arrived, the train left.
私が着いたときに、電車が出発した
When I arrived, the train had already left.
電車が先に出発し、その後で私が着いた
She had lived there for ten years before she moved.
引っ越す前までの10年間、そこに住み続けていた

今回のゴール

  • 過去完了形の肯定文・否定文・疑問文が作れるようになる
  • 過去完了で2つの出来事の前後関係が言えるようになる
  • 過去完了で過去のある時点までの経験・継続が言えるようになる
  • 現在完了と過去完了の使い分けを理解する

過去完了の3つの形

ゴール

過去完了形の肯定文・否定文・疑問文が作れるようになる

過去完了形は主語が何であっても had を使い、形は変わりません。had の後は動詞の過去形ではなく、過去分詞を使います。短縮形 hadn't も会話でよく使います。

肯定文の形
主語had過去分詞
否定文の形
主語had not過去分詞
疑問文の形
Had主語過去分詞 ?

過去の基準より前の完了・経験を表す

基準の時点より前に完了

I had already finished my homework.

私はすでに宿題を終えていました。
解説
had + finished は finish の過去分詞です。had finished で「その時点で終えていた」と表します。
それ以前の経験を否定

She had not seen the movie before.

彼女はそれまでその映画を見たことがありませんでした。
解説
seen は see の過去分詞です。had not + seen で否定を表します。
それ以前に済ませたか尋ねる

Had you eaten lunch before the meeting?

会議の前に昼食を食べていましたか?
解説
Had を主語の前に出して疑問文を作ります。

よくある間違い

I had ate dinner before she came.

基本の形

I had eaten dinner before she came.

had の後ろは過去分詞です。eat の過去分詞は eaten で、ate は過去形です。

よくある間違い

I had been to Tokyo last year.:基準となる別の過去がない文

基本の形

I went to Tokyo last year.

この文は last year の出来事だけを述べているので、過去形を使います。過去完了には基準となる別の過去が必要です。

By July last year, I had been to Tokyo twice. のように基準を置けば、過去完了と last year を一緒に使えます。

理解度チェック

「私が駅に着いた時には、彼はすでに出発していた」の英語はどうなりますか。

出来事の前後関係

ゴール

過去完了で2つの出来事の前後関係が言えるようになる

過去の2つの出来事のうち、先に起きた方には had + 過去分詞、後に起きた方には過去形を使います。

2つの過去の出来事を並べる
時系列使う形例
先に起きたこと
had + 過去分詞
the train had left
後に起きたこと
過去形
I arrived
過去完了を使わないこともある
before / after などで前後関係がはっきりしているときは、両方を過去形にすることもあります。どちらが先かを強調したいときや、前後関係が紛れやすいときには、過去完了が特に役立ちます。

2つの過去の前後関係を示す

到着より前:had left

When I arrived at the station, the train had already left.

私が駅に着いたとき、電車はすでに出発していました。
解説

時系列は「先に電車が出発 → 後で私が到着」です。先に起きた出発を過去完了の had left、後に起きた到着を過去形の arrived で表します。

両方とも過去形にすると、「私が着いたときに電車が出発した」という意味に読まれやすくなります。電車がすでに出発していたことを明確にするには、had already left を使います。

気づくより前:had forgotten

She realized she had forgotten her wallet.

彼女は財布を忘れたことに気づきました。
解説
「気づいた」を表す realized より前に、「忘れていた」を表す had forgotten が起きています。
疲れた原因:had worked

He was tired because he had worked all day.

彼は一日中働いていたので疲れていました。
解説

「疲れていた」を表す was tired の原因が、「働いていた」を表す had worked です。because のまとまりで理由を表します。

動作が続いていたことをより強調するときは、発展として had been working のような過去完了進行形も使います。

よくある間違い

When I arrived, the train already left.

基本の形

When I arrived, the train had already left.

「着いた」より前に「出発していた」ので、先の出来事は had left という過去完了で表します。

理解度チェック

「彼女は、話す前にメールをすでに送ったと言った」の英語はどうなりますか。

過去の経験・継続

ゴール

過去完了で過去のある時点までの経験・継続が言えるようになる

過去完了は、過去のある時点までの経験や継続も表せます。現在完了が「今まで」を見るのに対し、過去完了が見るのは「その過去の時点まで」です。経験では「その時までにしたことがあったか」、継続では「その時までずっと続いていたか」を表します。

過去のある時点までを見る
用法表す内容例
経験
その時点までにしたことがあるか
had visited Kyoto
継続
その時点まで続いていたか
had lived there for ten years

経験

過去のある時点までに「〜したことがあった」という経験を表します。 have been to ... で作る現在完了の経験用法を、過去へ移した形です。

未経験と経験回数を表す

never:一度もない

I had never seen such a beautiful sunset before that day.

その日まで、あんなに美しい夕焼けを見たことがありませんでした。
解説
had never seen で「その日まで一度も見たことがなかった」を表します。
twice:2回の経験

She had visited Kyoto twice before she moved to Osaka.

彼女は大阪に引っ越す前に、京都を2回訪れたことがありました。
解説
「引っ越した」を表す moved より前の経験を had visited で表します。

継続

過去のある時点まで「ずっと〜していた」という継続を表します。 「〜の間」を表す for や「〜以来」を表す since と一緒に使うことが多いです。

期間と起点から継続を表す

for:続いた期間

They had lived in Tokyo for ten years before they moved.

彼らは引っ越す前に東京に10年間住んでいました。
解説
had lived + for ten years で「10年間住んでいた」という過去の継続を表します。
since:始まった時点

He had been sick since Monday when I visited him.

私が彼を訪ねたとき、彼は月曜日からずっと具合が悪かったです。
解説
had been sick + since Monday で「月曜日からずっと病気だった」を表します。
理解度チェック

「She had visited Kyoto twice before she moved.」で had visited は何を表しますか。

現在完了との使い分け

ゴール

現在完了と過去完了の使い分けを理解する

違いは、基準となる時点です。have + 過去分詞で作る現在完了形は「今」を基準にして、過去の出来事と現在とのつながりを表します。had + 過去分詞で作る過去完了形は「過去のある時点」を基準にして、さらに前の出来事とのつながりを表します。

基準になる時点の違い
形基準時間のつながり
現在完了
今
過去の出来事が今にどうつながるか
過去完了
過去のある時点
さらに前の出来事がその時点にどうつながるか

現在完了と過去完了の基準を比べる

現在完了形

I have lost my key.

鍵をなくしてしまい、今もありません。
解説
現在完了:なくした結果が「今」に影響しています。
過去完了形

I had lost my key, so I couldn't enter the house.

鍵をなくしていたので、家に入れませんでした。
解説
過去完了:なくした結果が「家に入ろうとした過去の時点」に影響しています。
理解度チェック

「昨日鍵をなくした」という1つの過去の出来事だけを表すとき、英語はどうなりますか。

まとめ

  • 過去完了形の肯定文・否定文・疑問文が作れるようになる
  • 過去完了で2つの出来事の前後関係が言えるようになる
  • 過去完了で過去のある時点までの経験・継続が言えるようになる
  • 現在完了と過去完了の使い分けを理解する