動詞の応用
過去完了の基本
had + 過去分詞
説明
過去完了形は、過去のある時点よりさらに前に起きた出来事を表します。
過去の2つの出来事のうち、先に起きたことを明確にできます。「彼が着いたときには、もう食事を終えていました」「3年前にはすでにここに住んでいた」のような場面で使います。
形は had + 過去分詞 で、主語に関係なく常に had を使います。
現在完了と同じく、完了/結果・経験・継続の用法があります。
基準になる過去の出来事
例・判断:I arrived / she realizedそれより前に起きた出来事
例・判断:had left / had forgotten明確な過去時点だけの文
例・判断:last year だけなら過去形を使う
過去形だけの文と過去完了を使う文では、到着と出発の時間関係が変わります。過去完了は、基準になる過去より前の出来事を示します。
今回のゴール
- 過去完了形の肯定文・否定文・疑問文が作れるようになる
- 過去完了で2つの出来事の前後関係が言えるようになる
- 過去完了で過去のある時点までの経験・継続が言えるようになる
- 現在完了と過去完了の使い分けを理解する
過去完了の3つの形
過去完了形の肯定文・否定文・疑問文が作れるようになる
過去完了形は主語が何であっても had を使い、形は変わりません。had の後は動詞の過去形ではなく、過去分詞を使います。短縮形 hadn't も会話でよく使います。
過去の基準より前の完了・経験を表す
I had already finished my homework.
- 私はすでに宿題を終えていました。
She had not seen the movie before.
- 彼女はそれまでその映画を見たことがありませんでした。
Had you eaten lunch before the meeting?
- 会議の前に昼食を食べていましたか?
よくある間違い
I had ate dinner before she came.
基本の形
I had eaten dinner before she came.
had の後ろは過去分詞です。eat の過去分詞は eaten で、ate は過去形です。
よくある間違い
I had been to Tokyo last year.:基準となる別の過去がない文
基本の形
I went to Tokyo last year.
この文は last year の出来事だけを述べているので、過去形を使います。過去完了には基準となる別の過去が必要です。
By July last year, I had been to Tokyo twice. のように基準を置けば、過去完了と last year を一緒に使えます。
「私が駅に着いた時には、彼はすでに出発していた」の英語はどうなりますか。
出来事の前後関係
過去完了で2つの出来事の前後関係が言えるようになる
過去の2つの出来事のうち、先に起きた方には had + 過去分詞、後に起きた方には過去形を使います。
2つの過去の前後関係を示す
When I arrived at the station, the train had already left.
- 私が駅に着いたとき、電車はすでに出発していました。
時系列は「先に電車が出発 → 後で私が到着」です。先に起きた出発を過去完了の had left、後に起きた到着を過去形の arrived で表します。
両方とも過去形にすると、「私が着いたときに電車が出発した」という意味に読まれやすくなります。電車がすでに出発していたことを明確にするには、had already left を使います。
She realized she had forgotten her wallet.
- 彼女は財布を忘れたことに気づきました。
He was tired because he had worked all day.
- 彼は一日中働いていたので疲れていました。
「疲れていた」を表す was tired の原因が、「働いていた」を表す had worked です。because のまとまりで理由を表します。
動作が続いていたことをより強調するときは、発展として had been working のような過去完了進行形も使います。
よくある間違い
When I arrived, the train already left.
基本の形
When I arrived, the train had already left.
「着いた」より前に「出発していた」ので、先の出来事は had left という過去完了で表します。
「彼女は、話す前にメールをすでに送ったと言った」の英語はどうなりますか。
過去の経験・継続
過去完了で過去のある時点までの経験・継続が言えるようになる
過去完了は、過去のある時点までの経験や継続も表せます。現在完了が「今まで」を見るのに対し、過去完了が見るのは「その過去の時点まで」です。経験では「その時までにしたことがあったか」、継続では「その時までずっと続いていたか」を表します。
経験
過去のある時点までに「〜したことがあった」という経験を表します。 have been to ... で作る現在完了の経験用法を、過去へ移した形です。
未経験と経験回数を表す
I had never seen such a beautiful sunset before that day.
- その日まで、あんなに美しい夕焼けを見たことがありませんでした。
She had visited Kyoto twice before she moved to Osaka.
- 彼女は大阪に引っ越す前に、京都を2回訪れたことがありました。
継続
過去のある時点まで「ずっと〜していた」という継続を表します。 「〜の間」を表す for や「〜以来」を表す since と一緒に使うことが多いです。
期間と起点から継続を表す
They had lived in Tokyo for ten years before they moved.
- 彼らは引っ越す前に東京に10年間住んでいました。
He had been sick since Monday when I visited him.
- 私が彼を訪ねたとき、彼は月曜日からずっと具合が悪かったです。
「She had visited Kyoto twice before she moved.」で had visited は何を表しますか。
現在完了との使い分け
現在完了と過去完了の使い分けを理解する
違いは、基準となる時点です。have + 過去分詞で作る現在完了形は「今」を基準にして、過去の出来事と現在とのつながりを表します。had + 過去分詞で作る過去完了形は「過去のある時点」を基準にして、さらに前の出来事とのつながりを表します。
現在完了と過去完了の基準を比べる
I have lost my key.
- 鍵をなくしてしまい、今もありません。
I had lost my key, so I couldn't enter the house.
- 鍵をなくしていたので、家に入れませんでした。
「昨日鍵をなくした」という1つの過去の出来事だけを表すとき、英語はどうなりますか。
まとめ
- 過去完了形の肯定文・否定文・疑問文が作れるようになる
- 過去完了で2つの出来事の前後関係が言えるようになる
- 過去完了で過去のある時点までの経験・継続が言えるようになる
- 現在完了と過去完了の使い分けを理解する