冠詞(a / an / the)

a / an / the / 無冠詞を、特定・不特定と発音のルールで使い分けます。

説明

冠詞(a/an/the)は、名詞がどのものを指しているかを示したいときに使います。

「1冊の本(はじめて出す)」「その本(前に話に出た)」のように、聞き手にとってどの名詞かを示したいときに使います。

複数・不可算名詞(数えられない名詞:water, music など)では冠詞を付けないケースもよくあります。

冠詞の使い分け

冠詞意味使う場面
a / an1つの〜(不特定)はじめて出す名詞
theその〜(特定)話し手・聞き手が分かっている名詞
(無冠詞)複数名詞・不可算名詞の総称など

今回のゴール

  • a / an / the / 無冠詞を場面に合わせて選べる。
  • 発音に合わせて a / an を選べる。
  • 同じものをもう一度言うときなどに the を選べる。
  • 食事名やスポーツなど、冠詞を付けない場面を選べる。

a / an / the / 無冠詞を場面に合わせて選べる。

冠詞は、名詞が「不特定か特定か」で使い分けます。
選択肢は a/an・the・無冠詞の3つです。
初めて話題に出すものには a/an、お互いに分かるものには the、「種類全体」を指すときは無冠詞を使います。
同じ book でも、初めて話題に出すときは a book、すでに話題に出た本をもう一度指すときは the book になります。
初めて出す1冊の本には the ではなく a、相手がどの本か分かっている本には a ではなく the を使います。

不特定(1つの〜)a/an + 単数名詞
特定(その〜)the + 名詞
種類全体(〜というもの)複数名詞 / 不可算名詞(無冠詞)

例文

a book(初めて出す本)

I bought a book yesterday.

私は昨日本を1冊買いました。

解説
a book は、まだどの本か相手に分かっていない本です。初めて話題に出すので a を使います。
the book(その本)

The book is on the desk.

その本は机の上にあります。

解説
the book は、前の文で出てきた a book をもう一度指しています。どの本か分かるので the を使います。
無冠詞(種類全体)

Apples are good for your health.

リンゴは健康に良いです。

解説
無冠詞の複数名詞。種類全体として「リンゴという種類全体」を述べています。

発音に合わせて a / an を選べる。

a と an の使い分けは、綴りではなく発音で決まります。
母音で始まる単語には an、子音で始まる単語には a を使います。
判断するのは文字ではなく音です。hour は h を発音しないので a ではなく an、university は /juː/ で始まるので an ではなく a を使います。
たとえば `an hour` は h を発音しないので母音で始まり、`a university` は /juː/ の「ユ」という子音で始まります。

例文

an(母音)

It took an hour to get there.

そこに着くのに1時間かかりました。

解説
hour は母音 /aʊ/ で始まるため an を使います(h は発音しない)。
a(子音)

She is a university student.

彼女は大学生です。

解説
university は /juː/(子音)で始まるため a を使います。
an(母音)

I saw an elephant at the zoo.

私は動物園でゾウを見ました。

解説
elephant は母音 /e/ で始まるため an を使います。

同じものをもう一度言うときなどに the を選べる。

the は、特定のものを指すときに使います。
世界に一つしかないもの、楽器を演奏するとき、会話の中で2回目に出てくる名詞にも付きます。

例文

the(唯一のもの)

The sun rises in the east.

太陽は東から昇ります。

解説
太陽は世界に一つしかないので the を付けます。
the(楽器)

She plays the piano every day.

彼女は毎日ピアノを弾きます。

解説
楽器を演奏するときは play the + 楽器名 の形にします。
a → the(2回目)

I have a cat. The cat is cute.

私は猫を飼っています。その猫はかわいいです。

解説
1文目で初登場(a cat)、2文目で既出の猫を指すので the cat にします。

食事名やスポーツなど、冠詞を付けない場面を選べる。

複数名詞や不可算名詞で種類全体を述べるとき、食事名・スポーツ名・固有名詞などでは冠詞を付けません。
本来の目的で使う施設名でも無冠詞になることがあります。hospital などは、英米で冠詞の使い方が異なる場合があります。

例文

無冠詞(種類全体)

I like apples.

私はリンゴが好きです。

解説
複数名詞で種類全体を述べるときは無冠詞です。「リンゴという種類全体」が好き、という意味です。
無冠詞(施設の目的)

She goes to school every day.

彼女は毎日学校に行きます。

解説
学校の本来の目的(勉強)で使う場合は無冠詞。建物として言及する場合は the school になります。
無冠詞(食事名)

I have breakfast at 7.

私は7時に朝食を食べます。

解説
食事名の前には冠詞を付けません。
無冠詞(スポーツ名)

He plays soccer after school.

彼は放課後にサッカーをします。

解説
スポーツ名の前には冠詞を付けません。play soccer が正しい形です。

つまずきポイント集

a hour

an hour

解説: hour は h を発音しないので母音で始まります。綴りではなく発音で a / an を判断します。

the Mount Fuji

Mount Fuji

解説: 多くの固有名詞は無冠詞です(ただし the United States など例外もあります)。

the my bag

my bag

解説: 基本的に所有格(my / your / his など)と the は併用しません。my bag のように所有格だけを使います。

I like a apples.

I like apples.

解説: 「りんごが好き」のように種類全体を指すときは冠詞なしの複数形を使います。特定のりんごを指す場合は the apples も使えます。

She goes to the school every day.

She goes to school every day.

解説: go to school は「通学する」という目的を表すので無冠詞です。建物そのものを指す場合は the school のように冠詞を付けます。

まとめ

  • a / an / the / 無冠詞を場面に合わせて選べる。
  • 発音に合わせて a / an を選べる。
  • 同じものをもう一度言うときなどに the を選べる。
  • 食事名やスポーツなど、冠詞を付けない場面を選べる。