助動詞
必要・義務を表す表現
have to / has to
説明
have to / has to は、「〜しなければならない」という義務や必要を表します。
「明日は早く起きなければなりません」「彼女はバスに乗らないといけません」のように、ルールや状況による義務を伝えたいときに使います。
must より日常会話で幅広く使われます。時制をはっきり出したいときは had to / will have to で表せます。
否定の don't have to は「〜しなくてもよい」で、mustn't(〜してはいけない)とは意味が違います。
今回のゴール
- have to / has to で「〜しなければならない」が言えるようになる
- don't / doesn't have to で「〜する必要がない」が言えるようになる
- have to を使った疑問文で「〜する必要があるか?」と尋ねられるようになる
- mustn't(禁止)と don't have to(不要)の意味の違いを理解する
- had to / will have to で過去・未来の義務が言えるようになる
- must と have to の義務の性質の違いを理解する
have to で義務を表す
have to / has to で「〜しなければならない」が言えるようになる
have to / has to は、ルールや状況から「やる必要がある」と伝える表現で、have と to の2語でひとつのまとまりです。基本的には、must が話し手の強い気持ちを乗せるのに対して、have to は外からの必要性を客観的に伝えます。
主語が he / she / it / 単数名詞 のときだけ has to に変化し(have → has)、後ろには動詞の原形を置きます。
主語に合わせて have to / has to を使う
I have to go now.
- 今行かなければなりません。
She has to study English.
- 彼女は英語を勉強しなければなりません。
We have to finish this today.
- 今日これを終わらせなければなりません。
よくある間違い
He have to go.
基本の形
He has to go.
三人称単数(he / she / it / 単数名詞)のとき have は has に変化します。have to ではなく has to です。
よくある間違い
Do I have go?
基本の形
Do I have to go?
have to は「have + to + 動詞の原形」で1セットです。to を省略すると文として成り立たないので、have to go のように to を忘れずに付けます。
「She has to work today.」はどういう意味ですか。
don't have to で不要を表す
don't / doesn't have to で「〜する必要がない」が言えるようになる
「〜する必要がない」と言いたいときは don't / doesn't + have to を使います。これは「しなくてもよい」という不要の意味で、「してはいけない」という禁止ではありません。三人称単数でも doesn't の後ろでは has to ではなく have to の形に戻します。
don't / doesn't have to で不要を表す
You don't have to worry.
- 心配する必要はありません。
She doesn't have to go.
- 彼女は行く必要がありません。
よくある間違い
I haven't to go.
基本の形
I don't have to go.
have to の否定は don't / doesn't have to の形です。haven't to という形は英語では使いません。
have to の否定形は何ですか。
have to の疑問文
have to を使った疑問文で「〜する必要があるか?」と尋ねられるようになる
本当にやらないといけないか確認したいときに使います。Do / Does を文頭に置いて疑問文を作り、「She has to ...」なら「Does she have to ...?」になります。
- 疑問文
- Do/Does + 主語 + have to + 動詞の原形?
- 答え方
- Yes, 主語 + do / does. / No, 主語 + don't / doesn't have to.
have to で必要かどうかを尋ねる
- Q
Do you have to go?
- 行かなければなりませんか?
- A
Yes, I do.
- はい、行かなければなりません。
No, I don't have to.
- いいえ、行く必要はありません。
- Q
Does she have to work?
- 彼女は働かなければなりませんか?
- A
Yes, she does.
- はい、働かなければなりません。
No, she doesn't have to.
- いいえ、働く必要はありません。
よくある間違い
Does she has to go?
基本の形
Does she have to go?
Does / doesn't が三人称単数を示しているので、その後ろは原形 have を使います。例: doesn't has to → doesn't have to。
have to の疑問文はどうなりますか。
mustn't との違い
mustn't(禁止)と don't have to(不要)の意味の違いを理解する
don't have to は「〜する必要がない」という不要、mustn't は「〜してはいけない」という禁止を表します。「行く必要はない」と「行ってはいけない」を混同しないように区別します。
- mustn't
- 〜してはいけないその行為を禁止する
- don't have to
- 〜する必要がないしてもよいが、する義務はない
禁止と「する必要がない」を言い分ける
You mustn't enter this room.
- この部屋に入ってはいけません。
You don't have to enter this room.
- この部屋に入る必要はありません。
よくある間違い
You mustn't bring your laptop. —「ノートパソコンを持ってこなくてもよい」のつもり
基本の形
You don't have to bring your laptop.
「〜しなくてよい」は don't have to を使います。mustn't は「〜してはいけない」という禁止になるので意味が変わります。
「You mustn't enter this room.」と「You don't have to enter this room.」の意味の違いは何ですか。
過去・未来の義務
had to / will have to で過去・未来の義務が言えるようになる
had to で過去の義務、will have to で未来の義務を時制としてはっきり表します。must は過去形がないため、過去の義務は had to で表します。未来の義務を時制としてはっきり表したいときは will have to を使えます。
過去の義務と「する必要がなかった」を表す
I had to wait for an hour.
- 私は1時間待たなければなりませんでした。
She had to leave early.
- 彼女は早く出なければなりませんでした。
I didn't have to work yesterday.
- 昨日は働く必要がありませんでした。
will have to で未来の義務を表す
I will have to leave early tomorrow.
- 明日は早く出なければならなくなります。
You will have to study harder.
- もっと一生懸命勉強しなければならないでしょう。
We won't have to wait long.
- 長く待つ必要はないでしょう。
have to の過去形は何ですか。
must との違い
must と have to の義務の性質の違いを理解する
must と have to はどちらも「〜しなければならない」を表しますが、義務の理由が異なります。must は話し手自身が「こうすべきだ」と感じている義務、have to は規則や状況など外部の理由による義務を表す、という区別が基本の目安です。
実際の会話では have to が自分の判断による必要にも広く使われ、must が規則や強い指示に使われることもあります。どちらを使っても意味が通じる場面は多く、義務の出どころだけで完全に決まるわけではありません。
- must
- 話し手自身が必要だと判断する義務自分の意志や判断を強く表しやすい
- have to
- 外部の事情から生じる義務規則や状況、他人からの指示などを理由にしやすい
must と have to の義務の捉え方を比べる
I must study harder.
- もっと勉強しなければ。
I have to wear a uniform at school.
- 学校で制服を着なければなりません。
「In Japan, you have to drive on the left.」の have to は何を表しますか。
まとめ
- have to / has to で「〜しなければならない」が言えるようになる
- don't / doesn't have to で「〜する必要がない」が言えるようになる
- have to を使った疑問文で「〜する必要があるか?」と尋ねられるようになる
- mustn't(禁止)と don't have to(不要)の意味の違いを理解する
- had to / will have to で過去・未来の義務が言えるようになる
- must と have to の義務の性質の違いを理解する