065 / 126

必要・義務を表す表現

必要や義務を表す

have to / has to

説明

have to / has to は、「〜しなければならない」という義務や必要を表します。

「明日は早く起きなければなりません」「彼女はバスに乗らないといけません」のように、ルールや状況による義務を伝えたいときに使います。

must より日常会話で幅広く使われます。時制をはっきり出したいときは had to / will have to で表せます。

否定の don't have to は「〜しなくてもよい」で、mustn't(〜してはいけない)とは意味が違います。

have to で押さえること
確認項目要点
義務
要点
have to / has to + 動詞の原形
不要
要点
don't / doesn't have to は「しなくてもよい」
疑問
要点
Do / Does + 主語 + have to ...?
時制
要点
過去は had to、未来は will have to
must との違い
要点
must は話し手の強い判断、have to は外からの必要性

今回のゴール

  • have to / has to で「〜しなければならない」が言えるようになる
  • don't / doesn't have to で「〜する必要がない」が言えるようになる
  • have to を使った疑問文で「〜する必要があるか?」と尋ねられるようになる
  • mustn't(禁止)と don't have to(不要)の意味の違いを理解する
  • had to / will have to で過去・未来の義務が言えるようになる
  • must と have to の義務の性質の違いを理解する

have to で義務を表す

ゴール

have to / has to で「〜しなければならない」が言えるようになる

have to / has to は、ルールや状況から「やる必要がある」と伝える表現で、have と to の2語でひとつのまとまりです。基本的には、must が話し手の強い気持ちを乗せるのに対して、have to は外からの必要性を客観的に伝えます。

主語が he / she / it / 単数名詞 のときだけ has to に変化し(have → has)、後ろには動詞の原形を置きます。

主語別の have to の形
主語
I / you / we / they
have to
he / she / it / 単数名詞
has to
過去
had to
未来
will have to

例文

have to + 動詞

I have to go now.

今行かなければなりません。

解説
I の後は have to を使います。
has to + 動詞

She has to study English.

彼女は英語を勉強しなければなりません。

解説
三人称単数 she の後は has to を使います。
have to + 動詞

We have to finish this today.

今日これを終わらせなければなりません。

解説
we の後は have to を使います。
理解度チェック

have to + 動詞の原形の形はどうなりますか。

don't have to で不要を表す

ゴール

don't / doesn't have to で「〜する必要がない」が言えるようになる

「〜する必要がない」と言いたいときは don't / doesn't + have to を使います。これは「しなくてもよい」という不要の意味で、「してはいけない」という禁止ではありません。三人称単数でも doesn't の後ろでは has to ではなく have to の形に戻します。

否定文の形
主語 + don't/doesn't + have to + 動詞の原形

例文

don't have to + 動詞

You don't have to worry.

心配する必要はありません。

解説
don't have to で「〜する必要がない」を表します。
doesn't have to + 動詞

She doesn't have to go.

彼女は行く必要がありません。

解説
三人称単数でも doesn't の後ろは has ではなく have になります。
理解度チェック

have to の否定形は何ですか。

have to の疑問文

ゴール

have to を使った疑問文で「〜する必要があるか?」と尋ねられるようになる

本当にやらないといけないか確認したいときに使います。Do / Does を文頭に置いて疑問文を作り、「She has to ...」なら「Does she have to ...?」になります。

疑問文と答え方
疑問文
Do/Does + 主語 + have to + 動詞の原形?
答え方
Yes, 主語 + do/does. / No, 主語 + don't/doesn't have to.

例文

疑問文
Q

Do you have to go?

行かなければなりませんか?

A

Yes, I do.

はい、行かなければなりません。

No, I don't have to.

いいえ、行く必要はありません。

解説
疑問文は Do を使い、have to は原形のまま。
疑問文
Q

Does she have to work?

彼女は働かなければなりませんか?

A

Yes, she does.

はい、働かなければなりません。

No, she doesn't have to.

いいえ、働く必要はありません。

解説
三人称単数の疑問文は Does を使い、have to は原形のまま。
理解度チェック

「Do you have to go?」に、助動詞 do を使った短い肯定で答えるとどうなりますか。

mustn't との違い

ゴール

mustn't(禁止)と don't have to(不要)の意味の違いを理解する

don't have to は「〜する必要がない」という不要、mustn't は「〜してはいけない」という禁止を表します。「行く必要はない」と「行ってはいけない」を混同しないように区別します。

mustn't と don't have to の違い
mustn't
〜してはいけない(禁止)
don't have to
〜する必要がない(不要)

例文

mustn't + 動詞(禁止)

You mustn't enter this room.

この部屋に入ってはいけません。

解説
mustn't enter で「入ってはいけない」という禁止を表します。 don't have to enter にすると「入る必要はない(入ってもよい)」になり、意味が大きく変わります。
don't have to + 動詞(不要)

You don't have to enter this room.

この部屋に入る必要はありません。

解説
同じ動詞 enter でも、don't have to だと「入る必要はない(任意)」という不要の意味になります。
理解度チェック

must not と don't have to の違いは何ですか。

過去・未来の義務

ゴール

had to / will have to で過去・未来の義務が言えるようになる

had to で過去の義務、will have to で未来の義務を時制としてはっきり表します。must は過去形がないため、過去の義務は had to で表します。未来の義務を時制としてはっきり表したいときは will have to を使えます。

have to の時制変化
時制意味
現在
have to / has to
意味
〜しなければならない
過去
had to
意味
〜しなければならなかった
未来
will have to
意味
〜しなければならなくなる

例文

had to + 動詞

I had to wait for an hour.

私は1時間待たなければなりませんでした。

解説
had to で過去の義務を表します。
had to + 動詞

She had to leave early.

彼女は早く出なければなりませんでした。

解説
三人称単数でも had to の形は変わりません。
didn't have to + 動詞

I didn't have to work yesterday.

昨日は働く必要がありませんでした。

解説
didn't have to で「必要がなかった」と言えます。

未来の義務(will have to)

will have to + 動詞

I will have to leave early tomorrow.

明日は早く出なければならなくなります。

解説
will have to で未来の義務を表します。
will have to + 動詞

You will have to study harder.

もっと一生懸命勉強しなければならないでしょう。

解説
will have to で今後の必要性を表します。
won't have to + 動詞

We won't have to wait long.

長く待つ必要はないでしょう。

解説
won't have to で「必要ないだろう」と言えます。
理解度チェック

「昨日は働く必要がありませんでした」の英語はどうなりますか。

must との違い

ゴール

must と have to の義務の性質の違いを理解する

must と have to はどちらも「〜しなければならない」を表しますが、義務の理由が異なります。must は話し手自身が「こうすべきだ」と感じている義務、have to は規則や状況など外部の理由による義務を表します。どちらを使っても意味が通じる場面も多いですが、どこから来た義務かを意識すると選びやすくなります。

義務の理由の違い
must
話し手の意志・判断(自分がそう思っている)
have to
外部のルール・状況(規則や他人に言われている)

例文

must(自分の判断)

I must study harder.

もっと勉強しなければ。

解説
自分自身が「やらなきゃ」と思っている義務。have to study harder. にすると「外から言われたから勉強する」という義務に聞こえやすく、自発的な決意が伝わりにくくなります。
have to(外部のルール)

I have to wear a uniform at school.

学校で制服を着なければなりません。

解説
学校のルールという外部の理由による義務。must wear にすると「制服を着るべきだ」という話し手の強い指示に聞こえやすくなります。
理解度チェック

「絶対に読んで!」という話し手の強い気持ちを表すと、どうなりますか。

間違えやすいポイント

He have to go.

He has to go.

三人称単数(he / she / it / 単数名詞)のとき have は has に変化します。have to ではなく has to です。

Does she has to go?

Does she have to go?

Does / doesn't が三人称単数を示しているので、その後ろは原形 have を使います。例: doesn't has to → doesn't have to。

Do I have go?

Do I have to go?

have to は「have + to + 動詞の原形」で1セットです。to を省略すると意味が変わるので、have to go のように to を忘れずに付けます。

I haven't to go.

I don't have to go.

have to の否定は don't / doesn't have to の形です。haven't to という形は英語では使いません。

You mustn't bring your laptop.(持ってこなくてもいい)

You don't have to bring your laptop.

「〜しなくてよい」は don't have to を使います。mustn't は「〜してはいけない」という禁止になるので意味が変わります。

まとめ

  • have to / has to で「〜しなければならない」が言えるようになる
  • don't / doesn't have to で「〜する必要がない」が言えるようになる
  • have to を使った疑問文で「〜する必要があるか?」と尋ねられるようになる
  • mustn't(禁止)と don't have to(不要)の意味の違いを理解する
  • had to / will have to で過去・未来の義務が言えるようになる
  • must と have to の義務の性質の違いを理解する