可算・不可算と量の表現(some / any)

数えられる名詞と数えられない名詞の違い、many / much、some / any の使い分けを学びます。

説明

英語の名詞には、数で数える名詞と、量として見る名詞があります。

日本語では「水3つ」のように何でも数えられますが、英語では water のように数えられない名詞があります。

可算名詞は1つ、2つと数えられ(apple → apples)、不可算名詞は数えられません(water, information など)。

可算か不可算かによって、付ける冠詞、「たくさん」「少し」を表す語、数え方が変わります。

不可算名詞のカテゴリ

数ではなく量として扱う名詞は、いくつかのカテゴリにまとめて覚えると見分けやすくなります。

カテゴリ
液体water(水)、milk(牛乳)、coffee(コーヒー)
粉・粒rice(米)、sugar(砂糖)、salt(塩)
抽象的なものinformation(情報)、advice(助言)、time(時間)
素材paper(紙)、wood(木材)、money(お金)

今回のゴール

  • 数えられる名詞と数えられない名詞を見分けられる。
  • many / much を、数か量に合わせて使い分けられる。
  • a few / a little などで「少しある」「ほとんどない」を言える。
  • water など数えられない名詞を a glass of ... などで数えられる。
  • some / any を文の種類に合わせて使い分けられる。

数えられる名詞と数えられない名詞を見分けられる。

ある名詞が可算か不可算かを判断するときは、「a/an を付けられるか」「複数形にできるか」の2点を確かめます。
どちらもできれば可算名詞、どちらもできなければ不可算名詞です。同じ単語でも意味によって変わることがあるので、文脈と合わせて見ます。

可算・不可算の見分け方

チェックはい → 可算名詞いいえ → 不可算名詞
a/an を付けられる?a book, an applewater, information
複数形にできる?books, appleswater, information

例文

不可算名詞(液体)

Plants need water and sunlight to grow.

植物が育つには水と日光が必要です。

解説
water は液体なので形が決まらず、数えられません。最初の表のカテゴリで言うと「液体」のグループです。
不可算名詞(粉・粒)

There is rice in the bowl.

お椀にお米があります。

解説
rice は粒が細かく、ひとつずつ数えるのが自然ではないため不可算名詞です。「粉・粒」グループ。
不可算名詞(抽象)

She gave me some advice.

彼女は助言をくれました。

解説
advice は形のない抽象的な内容なので不可算名詞です。「抽象的なもの」グループ。
不可算名詞(素材)

I need some paper.

紙が少し必要です。

解説
paper は素材として捉えるので不可算名詞です。「素材」グループ。a paper と数えると「論文・新聞」など別の意味に変わります。

many / much を、数か量に合わせて使い分けられる。

「たくさん」「少し」を表す語は、可算名詞と不可算名詞で異なります。
数で数えるものには many や a few、量で見るものには much や a little を使います。

使う表現
可算名詞many / a few + 複数名詞
不可算名詞much / a little + 不可算名詞
両方OKsome / any / a lot of

例文

many + 可算名詞

She has many books.

彼女は本をたくさん持っています。

解説
books は数えられる名詞なので、「たくさんの」は many を使います。
much + 不可算名詞

He doesn't have much time.

彼は時間があまりありません。

解説
time は数えられない名詞なので、「たくさんの」は much を使います。否定文や疑問文でよく使います。
a lot of + 名詞

I have a lot of homework today.

今日は宿題がたくさんあります。

解説
a lot of は可算名詞にも不可算名詞にも使えます。homework は数えられない名詞です。

a few / a little などで「少しある」「ほとんどない」を言える。

few / little は「少ない」を表しますが、a が付くかどうかで「少しある(肯定的)」か「ほとんどない(否定的)」かが変わります。few は可算名詞、little は不可算名詞に使います。

a few / few のニュアンス比較

意味
a few / a little少しある(肯定的なニュアンス)
few / littleほとんどない(否定的なニュアンス)

例文

a few(肯定的)

I have a few friends.

友達が少しいます。

解説
a few は「少しだけど、いる」という前向きなニュアンスです。a が付くと「ゼロではない」ことを強調します。
few(否定的)

I have few friends.

友達がほとんどいません。

解説
a を付けない few は「ほとんどいない」という否定的なニュアンスです。a few(少しいる)と比べて不足を感じている表現です。
a little(肯定的)

I have a little milk.

牛乳が少しあります。

解説
a little は「少しだけど、ある」という前向きなニュアンスです。
little(否定的)

I have little milk.

牛乳がほとんどありません。

解説
a を付けない little は「ほとんどない」という否定的なニュアンスです。

water など数えられない名詞を a glass of ... などで数えられる。

不可算名詞はそのままでは数えられませんが、容器や単位を使えば数量を表せます。

不可算名詞を数える表現

方法
入れ物を使う (a ... of ...)a cup of coffee (カップ1杯のコーヒー)
a glass of water (グラス1杯の水)
a bottle of milk (ボトル1本の牛乳)
a piece of paper (紙1枚)
a slice of bread (パン1切れ)
a loaf of bread (パン1斤)
単位を使うa piece of advice (助言1つ)
a piece of information (情報1つ)
a piece of furniture (家具1つ)
a bit of luck (少しの運)

some / any を文の種類に合わせて使い分けられる。

some と any はどちらも「いくつかの・いくらかの」を表しますが、文の種類で使い分けます。肯定文では some、疑問文・否定文では any が基本です。

some と any の使い分け

文の種類使う語
肯定文some
疑問文・否定文any

例文

肯定文 + some

They have some money.

彼らはお金が少しあります。

解説
肯定文では some を使います。「いくらかある」という意味で、具体的な数を示さずに量を表します。
疑問文 + any
Q

Do you have any questions?

質問はありますか?

A

Yes, I have a few.

はい、いくつかあります。

No, I don't have any.

いいえ、ありません。

解説
疑問文では any を使います。「何かありますか?」と、あるかないか分からないときに使います。
否定文 + any

We don't have any homework today.

今日は宿題が全くありません。

解説
否定文では any を使い、「全くない」ことを表します。not ... any で「ひとつも〜ない」という意味です。
no + 名詞(書き換え)

We have no homework today.

今日は宿題が全くありません。

解説
not ... any は no + 名詞 にまとめられます。"don't have any homework" = "have no homework" で意味は同じ。no は名詞を直接否定するときに使い、動詞や形容詞には使えません(動詞・形容詞の否定は not)。

つまずきポイント集

I know many student.

I know many students.

解説: many や a few のように「数」を表す語の後ろは、必ず複数形にします。日本語の「多くの生徒」のままでは伝わりません。

I have a lot of homeworks.

I have a lot of homework.

解説: homework / information / advice / furniture / news などは英語では不可算名詞で、複数形にしません。日本語のカタカナ感覚で -s を付けないように注意します。

much apples

many apples

解説: apples は数えられる名詞なので量詞は many を使います。much は water や time のような不可算名詞に対して使う語で、対象の名詞で使い分けます。

a few water

a little water / a few bottles of water

解説: water は不可算名詞なので a few は使えません。a little を使うか、a few bottles of water のように入れ物(bottle / glass / cup)で数えます。

Do you have some questions?

Do you have any questions?

解説: 疑問文・否定文では any が基本です。some を疑問文で使うのは「相手にすすめる場面(Would you like some tea?)」など限定的な用法です。

まとめ

  • 数えられる名詞と数えられない名詞を見分けられる。
  • many / much を、数か量に合わせて使い分けられる。
  • a few / a little などで「少しある」「ほとんどない」を言える。
  • water など数えられない名詞を a glass of ... などで数えられる。
  • some / any を文の種類に合わせて使い分けられる。